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サイドブレーキランプが点灯した場合の原因について詳しく解説!
2023年11月30日
車を運転しているときに、ブレーキランプが点いていることに気づいた経験はありませんか?
ただ、サイドブレーキがオフにもかかわらず警告灯が消えないこともあるでしょう。
警告灯が消えないときは、制動装置系統に深刻な問題が発生している恐れもあるため早めの点検が必要です。
しかし、異常があってもどこが悪いのか、どうしたらよいのかわからない方もいるでしょう。
この記事では、ブレーキ警告灯が点灯する要因や対処法について解説します。
サイドブレーキランプが点灯する5つの意味・原因
警告灯が点灯する理由は主に以下の5つです。
1.サイドブレーキをかけっぱなし
2.ブレーキオイルが何らかの理由で減ってしまい足りない
3.ABS系統の不具合
4.センサー類の故障
5.サイドブレーキスイッチの故障
走行中にランプが点くと、最悪ブレーキが効かなくなる危険性があります。
直ちに停車して原因を突き止めてください。
それぞれの理由について詳しく解説します。
1.サイドブレーキをかけっぱなし
ドライバーのミスや制動系の故障により制動装置が作動し、その結果警告灯が点灯します。
サイドブレーキを戻すと警告灯が消えるなら、ほかの部分に異常がある可能性は低いと考えてよいでしょう。
サイドブレーキがかけっぱなしの場合、うまくエンジンが動かないため気づける可能性があります。
しかし、慣れない車や誤解除のケースもあります。
サイドブレーキを解除せずに走行すると、ブレーキオイルが沸騰するため、ブレーキが効かずとても危険です。
高温時には金属の臭いがするので、直ちに停車してサイドブレーキがオフになっているか確認しましょう。
2.ブレーキオイルが何らかの理由で減ってしまい足りない
ブレーキオイルのタンクは、エンジンルーム内に付いている車が多いです。
タンクにはMAXとMINの目盛りが付いています。
通常はこの目盛り間のオイル量が必要です。
オイルの油面が一定の位置まで下がると、メーター内の警告灯が点灯し、ドライバーに知らせる仕組みです。
オイルが減ってしまう原因は後述しますが、足りないからといって単純に足せばよい問題ではありません。
ブレーキオイルは消費されるオイルではないので、ほかの原因も考えられます。
3.ABS系統の不具合
ABSとは、アンチロック・ブレーキ・システムの略称でブレーキの安全装置です。
走行中に急ブレーキをかけた際に、タイヤの回転がロックされるのを防ぎ、ハンドルの操作性や進行方向の安定性を保ちます。
ABS系統に不具合があると、ABS警告灯とブレーキ警告灯が同時に点灯するケースもあります。
そもそもABSはブレーキに関するシステムなので連動しているのです。
4.センサー類の故障
自動車の制動システムにはさまざまなセンサーが使用されています。
このセンサーの不具合でライトが点灯するケースもあるのです。
例えば、リザーバータンクのキャップにはブレーキオイルの残量を計測するセンサーが付いています。
オイルの残量が減るとセンサーまわりの油面が低下すると電流が流れ、点灯する仕組みです。
車種によってはこのセンサーが壊れやすいケースもあります。
オイルの量は足りているのに点灯するケースでは、センサーの異常が起きている可能性もあるためすぐに点検へ出しましょう。
5.サイドブレーキスイッチの故障
ブレーキオイルの減少やサイドブレーキが働いていないのに、ランプが点灯したときは、サイドブレーキに装備されたスイッチを確認しましょう。
サイドブレーキを引くとスイッチが入り、これがランプを点灯させる仕組みです。
特にレバー式において、スイッチの戻りが悪いとが点灯し続ける可能性があります。
サイドブレーキをかけるとレバーやペダルがスイッチを押し、通電してランプが点灯します。
解除時にはスイッチが切れ、ランプが消灯するときは正常です。
スイッチに不具合が生じ、ONのままになると、サイドブレーキを戻したにもかかわらずランプが点いたままのケースがあります。
オイルが減る考えられる2つの理由
既述したように、オイルは密封されており、簡単に減るものではありません。
では、なぜ減ってしまうケースがあるのでしょう?
ここではその原因を2つ紹介します。
1.ブレーキパッドの摩耗
オイルが減ってしまう一番多い原因がブレーキパッドの摩耗です。
最近の車はブレーキパッドが摩耗して減ると、一定の制動力を維持するためにブレーキパッドを抑えているピストンが飛び出します。
ピストンが飛び出すとオイルはその分ブレーキが減っている部位へ流れ込んでいくのでタンクのオイルが減ってしまうのです。
つまり、ブレーキパッドの交換時期が来ているのです。
この時点で気付いてすぐに整備工場に行けば問題ありません。
ブレーキパッドを取り寄せてもらって交換しましょう。
2.ホースやパイプが経年劣化による破損で漏れている
ブレーキオイルのサブタンクから足回りにかけては、金属製のパイプやゴムのホースなどで結ばれています。
このパイプやホースの経年劣化の影響で、オイルが漏れてしまうケースがあります。
特に雪国などの寒冷地で多く見られる現象ですが、オイルが漏れてしまうと制動性能の低下に直結しますので注意が必要です。
パイプやホースの内部は、ブレーキをかけると高い圧力がかかるので、漏れが発生すると急激にオイルが減ってしまいます。
一般的にブレーキは2系統あるので、1ヶ所で漏れが発生しても直ちにまったくブレーキが効かなくはなりません。
しかし制御が半減してしまいますので早急な修理が必要です。
まとめ
ブレーキは、車にとって一番重要です。
警告灯が点灯する原因は今回紹介した内容のほかにもさまざまあります。
走行中にサイドブレーキをオフにしているのに、ランプが消えないときはディーラーや整備工場で点検してください。
また、今回解説した内容を覚えておいて何かあったときにはすぐに対応できるようにしましょう。