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雪道でのブレーキの操作法および基本的な運転方法について解説!
2023年12月27日
雪道は通常の路面状態よりも危険性が増加し、普段よりも慎重に運転しなければなりません。
しかし、雪が降らない地域にお住まいの方や運転に不慣れな方は、注意すべきポイントがわからず不安に感じていることでしょう。
そのような不安をなくすためには、降雪時の運転方法を把握することが大切です。
この記事では、雪道でのブレーキのかけ方や基本的な運転方法を中心に解説します。
合わせて、アイスバーンでの走行についても紹介するので参考にしてください。
雪道でのブレーキのかけ方
雪道でブレーキを踏む際には、路面が滑りやすい点に留意しましょう。
運転するときには、ゆっくりとブレーキペダルを操作することがとても重要です。
もし、急激なブレーキ操作をした場合、タイヤロックが発生する可能性から危険な状態になる場合があります。
ABS(アンチロックブレーキシステム)が搭載されている車でも、雪道ではブレーキの性能が低下します。
そのため、事故につながる危険が潜んでいるため注意が必要です。
雪道では速度を抑えて十分な安全距離を確保しながら、早めに丁寧なブレーキ操作を心がけましょう。
さらに、カーブや坂道ではブレーキをかけずに減速するのも大切です。
カーブに差し掛かる前に速度を抑えたり、坂道ではエンジンブレーキを活用したりすると安全です。
雪道での基本的な運転方法
雪道の走行と通常の道路の走行は、普段と違うため初めての経験でしょう。
一般的に、大雪の日は外出を控えるべきですが、外出が必要な日もある場合はどのような運転をしたらよいのでしょうか。
雪道での基本的な運転方法について説明します。
1.「急」が付く操作はしない
雪道走行は、乾いた路面や雨で濡れている路面と比較したとき、タイヤのグリップが極端に落ちます。
そのため、「急」な操作は避けるのが基本です。
避けるべき急操作は、次の通りです。
・急発進
・急加速
・急ハンドル
・急ブレーキ
これらの操作は、タイヤがロックするためスリップする可能性があり大変危険なため、避けましょう。
また、追い抜きも急加速が必要なので厳禁です。
アクセルやブレーキは6分目を意識して、余裕のある運転を心がけてください。
心がけることで、急な操作は不要で安全な運転ができます。
2.エンジンブレーキを適切に使う
雪道では、フットブレーキだけを使うとタイヤがロックします。
タイヤがロックすると、ブレーキが作動せず事故につながる可能性があり危険です。
そこで、エンジンブレーキの活用をおすすめします。
エンジンブレーキであれば、タイヤをロックせずに速度を落とせるため安全です。
特に坂道では、エンジンブレーキを使うとよいでしょう。
下り坂では、フットブレーキと組み合わせて速度をコントロールできるだけでなく、上り坂での停止時でのずり落ちを最小限に抑える効果も期待できます。
3.乗車時に雪落としをする
車に乗車する際は、駐車中に積もった雪を必ず取り除いてください。
雪のまま発進するとブレーキをかけるタイミングでフロントガラスに雪がかかり、視界が悪化して事故の原因になりかねません。
また、靴底に付着した雪にも注意が必要です。
これがペダルを操作する際に危険なため、乗車前にしっかりと落としてください。
車内に雪が入ると湿気が増し、窓の曇りの原因にもなるため注意が必要です。
必ず、出発前に雪を取り払いましょう。
雪を取り除く際には、スノーブラシを用いて車の左右に払い落とすと、発進時の邪魔になりません。
4.路面状況と車間距離について
冬の路面は、天候や時刻、通行量などによって路面状況は刻々と変わっています。
晴れていても日陰は凍結している場合もあります。
積雪時は制動距離が長くなるので、車間距離を広めにとってください。
路面が滑りますので思うように止まれません。
後ろから追突された場合も玉突き事故を防止できます。
路面状況を見極め、滑りやすいと念頭に置いて、減速する際には、いつもより早めにブレーキを踏むようにしましょう。
雪道で「ガガガ」とブレーキが異音を発する原因と対処法
雪道を走行中にブレーキからガガガと音がする原因は、ブレーキパッドやローターなどではなく、ABSの作動によるものです。
ABSが作動した理由は、ブレーキを急に踏み過ぎてタイヤの回転が停止したためです。
この音に驚かれるかもしれませんが、ABSが正常に機能している証拠であり、安心してください。
対処法は、もっと手前でソフトにブレーキをかければ「ガガガ」とならないでしょう。
雪道でのアイスバーンになりやすい場所と留意点3つ
トンネルの出口をはじめとした、特定の場所でアイスバーンができやすいです。
通常の圧雪路よりも滑りやすいため、これらの場所での運転時には十分な注意が必要です。
アイスバーンが発生しやすい場所とその際の留意点について詳しく説明します。
1.交差点
交差点の付近は交通量が多く、また信号による影響で車が発進と停車を繰り返す環境です。
そのため、雪が踏み固められ圧雪になったり、エンジンの熱の影響で雪が解けて再凍結したりします。
交差点では次のような状態になっている可能性があります。
・積雪があったりなかったりする
・アイスバーンになっている
路面状況の変化が激しいので、交差点の通過や曲がるときは轍にも十分注意し慎重に運転しましょう。
交差点でスリップすると、対向車や前方の車との衝突事故につながる恐れがあります。
2.橋の上
橋の上は風によってさらされ、路面の温度が低くなりやすいため、風通しもよくアイスバーンが発生しやすい場所です。
橋の手前まで路面が凍結していなくても、橋の上は凍結している可能性があります。
したがって、慎重に運転し、予測しやすいアイスバーンに対して特に注意が必要です。
3.トンネルの出口
トンネルの出入り口でも、冷たい風が吹きさらしになっており、溶けだした雪が凍結してアイスバーンが起きやすいので注意が必要です。
トンネル内は積雪がない点や流体刺激が弱まる関係から、速度のコントロールが難しい傾向にあります。
トンネルの外は積雪や凍結の可能性があるため、出口に近づいたら速度を抑えるなど安全な運転を心がけましょう。
まとめ
雪道には、通常の道とは異なる危険があります。
どのような危険があるかを把握し、対処法も理解しておくことで安全な運転ができます。
「急」が付く運転をせず、注意深い安全な運転を心がけましょう。
雪道の特性を知り、余裕を持ったスケジュールで楽しいウインタードライブを楽しんでください。