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ブレーキローターの寿命を知るポイント | 交換費用や摩耗限界も解説
2024年01月17日
ブレーキローターの寿命はどれくらいなのか、悩んでいる方はいませんか。
車を止めるために必須であるブレーキに異常が起きると、深刻な事故が起きる可能性があり危険です。
この記事では、ブレーキローターの寿命が近づいている3つのサインと、寿命を無視すると起きるデメリットを解説します。
ブレーキローターの寿命を知り、上手に交換時期を見極めたい方は必見です。
ブレーキローターは摩擦力で回転を止める重要パーツ
ブレーキローターはディスクブレーキの一部です。
ブレーキパッドと摩擦して、車を止める円盤状の箇所を指します。
摩耗や錆びなどで劣化していくので、定期的に交換しなければなりません。
ブレーキローターは、車の安全性に直結する重要な部品です。
劣化したまま使用すると、事故の原因になる可能性があります。
定期的に点検を受けて、早めの交換を心がけましょう。
ブレーキローターの寿命が近づいている3つのサイン
ブレーキローターの寿命が近づいている3つのサインを紹介します。
・厚みが1.5~2mm減ったとき
・走行距離が1万キロに達したとき
・ブレーキからキーキー音がしているとき
3つの項目に注目して、適切な時期で点検依頼をしましょう。
厚みが1.5~2mm減ったとき
ブレーキローターは、新品の状態から1.5~2mm減ったら必ず交換してください。
ローターの厚みが減るとブレーキの効きが悪くなったり、ブレーキがかかりにくくなったりして危険だからです。
一般的なローターの交換時期は、前輪は2mm、後輪は1〜1.5mm減ったときがおすすめです。
ローターの厚みは2~3mmが限度のため、その厚みになる前に交換すると安心できます。
また、スリットの溝がなくなる前に交換をすれば、運転制度は落ちにくいため早めの交換が大切です。
なお、交換目安は車種によっても変化します。
走行距離が10万キロに達したとき
ブレーキローターの交換時期は、走行距離やブレーキの使い方によって変わります。
一般的には10万キロに達したら、交換するのが1つの目安です。
なお、走行距離が多いと、ブレーキローターにかかる負荷も大きくなるため注意してください。
頻繁に車を長距離移動させる方は、ブレーキローターの点検を定期的に行ってください。
ブレーキからキーキー音がしているとき
ブレーキからキーキー音がするなら、ブレーキローターの鏡面化を疑いましょう。
ブレーキからキーキー音がすると車の制動力が低下したり、ブレーキパッドの摩耗が早まったりします。
これは、ローターとブレーキパッドの摩擦が不安定になることで発生する現象です。
なお、ブレーキが鳴く原因はローターだけではありません。
ブレーキ全体の異常も考えられるため、異音がしたら早めにカー用品店やディーラーに点検を依頼してください。
ブレーキローターの寿命を無視すると起こるデメリット
ブレーキローターの寿命を無視すると起こる主なデメリットは、車を制御できなくなることです。
そのほか、特有の熱害が起きるためほかパーツにダメージをもたらす可能性もあります。
デメリット2つをこれから解説するので、車のブレーキローターについて詳しく知りたい方は必見です。
車を制御できなくなる
ブレーキローターは、摩擦によって減り続ける金属製パーツ特有の性質を持ちます。
摩擦で厚みが減ると、ブレーキの効きは悪くなりがちです。
摩擦での消耗だけでなく、ローターの歪みやひび割れなどにも気をつけてください。
ブレーキローターが歪んだりひびが入ったりすると、ブレーキをかけたときに振動や異音が発生します。
そのままブレーキを使い続けるとブレーキローターが割れたり、ブレーキパッドが焼き付いたりしかねません。
ブレーキが異常を起こし、制御が全く効かなくなる可能性があるためとても危険です。
特有の熱害によりほかのパーツにダメージをもたらす
ローターは、ブレーキをかけるときに高温になるパーツです。
熱はブレーキローターから、キャリパーやフルード(ブレーキオイル)などの周辺部品に伝わります。
ブレーキローターの寿命を無視した状態で、ブレーキを使い続けるリスクは図り知れません。
キャリパーが焼き付いたりフルードが沸騰したりして、ブレーキの性能が低下します。
なお、ブレーキローターの熱はタイヤやホイールにも影響を与えます。
タイヤが熱により空気圧異常を起こし、バーストする危険性があるからです。
ホイールは熱で変形やひび割れを起こす危険性もあるため、パーツを守りたいなら早めにブレーキローターを交換すべきでしょう。
ブレーキローターが寿命を迎えたら取るべき対策
ブレーキローターが寿命を迎えたら取るべき対策は、以下の3つです。
・ディーラーやカー用品店で交換をする
・研磨で形を整える
・ディスク部分の塗装で錆び対策をする
各対策を、これから詳しく解説します。
ディーラーやカー用品店で交換をする
ディーラーやカー用品店でブレーキローターは交換可能です。
パッドとローターは同時に交換しましょう。
なお、ブレーキパッドやローターの交換は店によって異なります。
交換の時間は車種によって異なるため、詳しくはディーラーやカー用品店に問い合わせをしてください。
交換をするところは、国から認定を受けている認定工場に依頼をするようにすると安心です。
研磨で形を整える
ブレーキローターは、ブレーキをかけるときに高温化します。
その熱は、ローターからキャリパーやフルードなどの周辺部品に伝わり機能を果たします。
ブレーキローターの熱が高過ぎるとブレーキ部品だけでなく、タイヤやホイールなどにも影響を与えるため注意が必要です。
問題を防ぐためには定期的にブレーキローターの表面を研磨して、形を整えねばなりません。
研磨は専用の機械で行うため、整備工場に依頼をしてください。
ディスク部分の塗装で錆び対策をする
ブレーキローターは鉄製のため、錆びに弱い性質を持ちます。
錆びはブレーキローターの摩擦力を低下させたり、ブレーキから異音を発生させたりしかねません。
錆びを防ぐために、ブレーキローターのディスク部分に塗装をする対策が効果的です。
なお、塗装は耐熱性や耐摩耗性の高いものを選ぶ必要があります。
塗りムラや塗り残しを起こさないためにも、塗装は整備工場に依頼をしましょう。
まとめ
ブレーキローターの寿命は、削れ具合や走行距離などに左右されます。
素人判断は難しいため、ブレーキから音が鳴ったり、厚みが減ってきたりしたらディーラーやカー用品店に点検を依頼しましょう。