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ブレーキパッドの役割は?材質や交換の目安などを詳しく紹介

2024年04月15日

ブレーキは一つのパーツではなく、いくつもの部品で構成されています。
部品ごとに与えられた役割を果たすことで、最終的にタイヤの回転を抑えたり停止させたりする仕組みになっています。
ブレーキパッドは、ブレーキに必要な部品の一つですが、制動力に直接関わるものなので重要な役割を持っています。
ここでは、ブレーキの要ともなるブレーキパッドの役割や材質、交換の目安などを紹介していきます。

ブレーキパッドの役割は?材質や交換の目安などを詳しく紹介

ブレーキパッドの役割とは

ブレーキパッドの役割は、熱を発生させることです。
普通に考えると「車を止める」というのが役割になるため、「熱を発生させる」という意味が分からない方もいるかもしれません。

ブレーキは、摩擦を与える部品と摩擦を受ける部品で構成されています。
ブレーキパッドは摩擦を与える側で、ブレーキローターはパッドと摩擦を受ける側になります。
摩擦によって発生した熱が、タイヤの回転という運動エネルギーに作用することで「止まる」という制動力が生まれるのです。

そのため、最終的な役割はタイヤの回転を止めることになりますが、直接的な役割としてはブレーキローターに摩擦を与えて熱を発生させる、というのがブレーキパッドの役割になります。

ブレーキパッドの材質について

ブレーキパッドには種類があり、材質によって特徴が異なります。
摩擦部材は約20種類の結合体で作られていますが、成分の配合によって4つの材質に分けられるので、それぞれの特徴を紹介します。

ノンアスベスト材

ノンアスベスト材は、名前の通りアスベストフリーの摩擦材で、アラミド繊維を基材としています。
特徴は、ブレーキ鳴きやダストの発生が少ないことです。
ブレーキローターへの攻撃性も少ないため、ローターの劣化を軽減するというのも特徴です。

耐熱性が低いという短所があるものの、性能や使いやすさのバランスがいいことから、一般走行用の車に多用されています。

メタリック材

メタリック材は金属を基材としたパッドで、耐熱性に優れているのが特徴です。
この特徴を活かし、主にレーシングカー用として使われていますが、ローターへの攻撃性を持っているので一般走行用の車で使われることはほぼありません。

耐熱性が高いというのは大きなメリットですが、その代わりブレーキ鳴きやダスト汚れが多いというデメリットがあります。

セミメタリック材

セミメタリック材は、スチールが基材となっているパッドです。
主な特徴は耐摩耗性が高いということです。
そのため、ダスト汚れが出にくい、パッドの消耗が少ないなどのメリットがあります。

ただし、摩耗を抑制する力が働くため、他の摩擦材と比較するとブレーキが効きづらいというデメリットがあります。

カーボンメタリック材

カーボンメタリック材は、カーボンファイバーとスチール繊維が基材となっているパッドです。
ブレーキの効きがよく、耐熱性に優れているという特徴がありますが、ローターへの攻撃性が認められるため、スポーツカーなど高いブレーキ性能を必要とする車で使われるのが一般的です。

ブレーキパッドを交換する目安

ブレーキパッドは消耗品なので、どんなに優れた働きをしてくれるものであっても、いずれは交換しなければなりません。
適正なタイミングで交換をしておかないと、摩耗しすぎてしまいブレーキが利かなくなる可能性もあります。

ここでは、ブレーキパッドを交換する時期の目安を紹介します。

残量を目安にする

ブレーキパッドは、新品の場合は約10mmの厚みがありますが、これが3mmほどになったら交換をする目安になります。
とは言え、厚みはタイヤを取り外さないと確認できないので、何らかの点検や修理の際に残量を確認してもらいましょう。

走行距離を目安にする

ブレーキパッドは、10,000km走行すると1mm減るといわれているので、走行距離を目安にすることもできます。つまり、50,000km走行していれば、残量は5mmとなります。

中古車では判断しにくいですが、新車の場合は、納車からの総走行距離をチェックしてみて、70,000km以上走行している場合は残量が3mmだと考えられるので、交換のタイミングだと判断できます。

ただし、パッドの消耗はブレーキ操作の頻度や道路状況によっても変わるので、走行距離を目安にする場合は、余裕を持って50,000kmから60,000kmで交換するようにしましょう。

異音を目安にする

ブレーキパッドには、パッドウェアインジケーターという部品が付いており、パッドが消耗すると「キーキー」という異音を発生させます。
この異音は「交換した方がよい」というサインなので、交換をする目安にしてください。

ただし、車種やメーカーによっては異音ではなく警告灯の場合もあるので、事前にどのようなサインなのか確認しておきましょう。
また、車種によってはパッドウェアインジケーターが付いていない場合もあるので注意してください。

まとめ

ブレーキパッドはどれも同じ、というイメージを持っている方も多いかもしれませんが、材質によって利きやすさや消耗の度合いなどに違いがあります。
つまり、材質ごとに走行目的や車種に適しているかが決まるので、交換時には自分の車に合ったものを選ぶようにしましょう。

安いものではないため価格で選びたくなるかもしれませんが、ブレーキパッドはブレーキ性能に関わる部品なので妥協しないようにしましょう。

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