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低速でも起こるブレーキ鳴きとは?ブレーキ鳴きの原因や対処法をチェック!
2022年01月24日
正常な状態でのブレーキ音は、「スー」というかすかな制動音ですが、異常が起こると例え低速走行でも「キーキー」という音が発生します。
これはブレーキ鳴きという現象で、ブレーキパッドなどのパーツにトラブルが起こっている合図です。
ブレーキ性能に異常が起これば、最悪の場合停止できなくなってしまうこともあるので、すぐに対処しなければなりません。
ここでは、ブレーキ鳴きの原因や対処法を紹介するので、万が一のときの参考にしてみてください。
ブレーキ鳴きとは?
ブレーキ鳴きとは、ブレーキを踏んだときに「キーキー」という異音が発生する現象のことをいいます。
音の種類は一つではなく、「ゴーゴー」や「ブシュー」という音もありますが、ここでは甲高い異音の発生をブレーキ鳴きとして、その原因や対処法を紹介します。
ブレーキ鳴きの原因は?
さっきまで何の異変もなかったのに、急にブレーキから異音がしたら不安になってしまいますが、自分でどうにかできるものではないため点検に出すしかありません。
「点検なんて面倒」と思うかもしれませんが、ブレーキ鳴きの原因を知れば、面倒でも出さなければいけないことが分かるでしょう。
ブレーキパッドの残量不足
ブレーキの鳴きの原因でもっとも多いのが、ブレーキパッドの残量不足です。
ブレーキパッドは、フットブレーキをかけるとピストンによって押し出され、ブレーキローターを両側から押さえつけて摩擦抵抗を起こし、タイヤの回転を制御するパーツです。
摩擦抵抗を起こすので、ブレーキを使う度にパッドは消耗します。
完全に摩耗してしまうとブレーキが利かなくなるので、ディスクブレーキには「キーキー」という異音を発生させて交換時期を教えるパッドウェアインジケーターが付いています。
つまり、ブレーキの鳴きはパッドウェアインジケーターによる「パッド交換の合図」であることが多いのです。
ブレーキローターの摩擦面の劣化
ブレーキローターは、ブレーキをかける度にパッドと摩擦を起こすので、摩擦面が劣化していきます。
劣化が進行すると振動が生ずるため、それが異音となって聞こえることがあります。
パッドの消耗による異音は危険ですが、ローターの劣化の場合は摩擦面を研磨することで解消できます。
ブレーキパッドにバリができている
ブレーキパッドにバリができていると、ローターに接触する度に「キー」という異音が発生します。
パッドのバリによる異音は、残量に関係なく発生しますが、専門知識がない場合は聞き分けるのが難しいかもしれません。
バリは整備工場で分解清掃をすれば改善できるので、残量のチェックも含めて、一度メンテナンスに出しておくといいでしょう。
ブレーキ鳴きはどんなときに発生する?
ブレーキ鳴きは、パッドを交換しないと危険という状態で発生するのが一般的ですが、パッドやローターに原因がなくても発生することがあります。
それは、冬の寒い朝や夜です。
ブレーキのパーツは金属でできている物が多く、気温が低い状態では柔軟性がなくなってしまいます。
そのため、金属同士が摩耗することで振動が起こり、異音が発生するのです。
こういった場合の異音は、ブレーキパーツが温まってくると解消されるので、あまり気にする必要はありません。
しかし、長時間走行して車体が温まっているにも関わらずブレーキ鳴きが続く場合は、寒さのせいではない可能性があるので注意してください。
ブレーキ鳴きの対処法
ブレーキ鳴きは、パッドの消耗のようにすぐに交換しなければいけない場合と、メンテナンスで改善できる場合があります。
どちらの対処法であっても、整備工場や修理工場でチェックをしてもらう必要がありますが、ここでは一般的な対処法を紹介します。
ブレーキパッドを交換する
ブレーキ鳴きが起こった場合、まず考えられるのがブレーキパッドの消耗です。
これは、走行していれば自然に直るというものではなく、また消耗を放置したままだと、いずれブレーキが効かなくなってしまうので必ず交換しましょう。
鳴き止め用のグリスを塗る
パッドを交換するほどの消耗がない場合は、鳴き止め用のグリスを塗ることで解決できます。
グリスを塗れば、異音を引き起こす振動も小さくなります。
ただし、グリスの効果は短いので、こまめに塗り直してください。
また、振動を軽減できるだけであって、劣化したパーツを修復できているわけではないため、パーツに不具合がある場合は必ず点検修理をしましょう。
まとめ
ブレーキ鳴きの多くは、ブレーキ系統の不具合によって起こるので、しっかり原因を特定して改善しましょう。
「鳴き」というと安易に考えてしまうかもしれませんが、大事なブレーキに関わることなので、整備士に不具合をチェックしてもらうことも忘れないでください。
そもそも、ブレーキ鳴きはブレーキパッドが消耗している場合に起こりやすいです。株式会社クランツでは国産車・輸入車のブレーキパッドを販売しているので、交換を検討中の方はぜひ株式会社クランツをご利用ください。