お役立ちコラムcolumn
column DETAILお役立ちコラム詳細
カックンブレーキとは?原因や対処のための練習方法を知っておこう
2022年01月22日
車を止めるとき、ついブレーキを強く踏みすぎて「カックン」となってしまったという経験がある方も多いのではないでしょうか。
しかし、中には特に強く踏んでいないのにカクッとなってしまったり、ブレーキを踏むたびにカクッとなったりする方もいるかもしれません。
ここでは、カックンブレーキと呼ばれる現象の原因や、カクッとならないようにするための練習方法などを紹介していきます。
カックンブレーキとは
カックンブレーキとは、車を停車するときに車体が「カックン」とつんのめるように止まるブレーキのかけ方です。
ブレーキをかけることに慣れていない教習生や、初心者の方によく見られます。
どのぐらいの強さで踏めば止まるということを体得すれば、基本的に改善できるでしょう。
しかし、中にはカックンブレーキに慣れてしまい、常に止まるときにはカックンとする方もいます。
この止まり方は違法ではないものの、同乗者は不快に感じることもありますし、運転技術に対して不安を持たれてしまうこともあるので、できれば改善するのがベストです。
カックンブレーキの衝撃の度合いは?
カックンブレーキは、ただ車体がカクッとなるだけでなく、運転手や同乗者も衝撃を受けます。
ブレーキを踏むと前輪の回転がぐっと止まって沈み、後輪が軽く浮きます。
これが1回目の衝撃で、その後は沈んだ前輪が浮いて後輪は着地することで2回目の衝撃が発生します。
この動きが速いほど衝撃は大きくなり、運転手や同乗者は前後にガクンと揺られるのです。
カックンブレーキに備えて、ある程度身構えていれば前後に振られる幅も小さいのですが、リラックス(身構えていない)した状態の場合は、不意の衝撃で大きく前後に振られることもあります。
カックンブレーキの原因
カックンブレーキは、運転手の技術が原因というのが一般的ですが、日本車のブレーキシステムの特性という場合もあります。
ここでは、なぜカックンブレーキが起こってしまうのか、その原因を紹介します。
運転技術
走行していた状態から急にブレーキを踏み込んで停車すると、進行方向とは逆向きに力がかかることでカックンブレーキの現象が起こります。
余裕を持って、スピードをゆっくり緩めながらブレーキを踏み込んでいけば、こういった現象は起こりません。
しかし、初心者など運転技術がない場合は、実際に止まるまでの距離とブレーキの強さが分からず、急激にスピードを緩めて停車するので、カックンブレーキになってしまいます。
ブレーキシステムの特性
車種によっては、ブレーキシステムの特性によってカックンブレーキが起こることがあります。
これは主にクリーンエネルギー車やプラグインハイブリッド車、電気自動車など環境に優しい自動車に多く見られます。
環境に優しい自動車は、自動減速装置が搭載されているので、自動的にギアが変わります。
そのため、ゆっくり減速をしていても、停止するときには変速制御が行なわれます。
減速をしても、最終的にブレーキが強くかかることで、カックンとなってしまうのです。
カックンブレーキは練習をすれば改善できる!
カックンブレーキは、止まる練習をすることで改善できるので、気になる方は練習しましょう。
ただし、一般道路では危険なので、車通りや人通りが少なく、広い道路で練習してください。
カックンブレーキ改善のための練習方法
カックンブレーキ改善のための練習方法は、以下の手順で行ってください。
ブレーキのかけ始めは、前輪が軽く沈み込む程度の力でブレーキペダルを踏む
前輪が沈んだら、少しだけ強くブレーキペダルを踏む(まだ減速するだけ)
時速5km以下になったら、ブレーキをゆっくりと緩める
最後に強めにブレーキを踏んで止まりそうになったら、前輪と後輪の位置が元に戻るまでブレーキを軽く残す
文字では分かりづらいかもしれませんが、「余裕を持って減速をし、最後にぐっと踏み込んで、少しだけ踏む力を緩める」という練習を繰り返すと、無駄にカックンブレーキをかけることなく停車できます。
カックンブレーキの回避法
カックンとならないようにするには、ブレーキのかけ方も重要ですが、それ以外にもポイントがあります。
- 車間距離を空けて走行する
- 目の前の車だけでなく視野を広く持って前方の状況を把握する
- 止まる寸前にブレーキを緩める
- 余裕を持ってブレーキをかける
- 周りの車の流れに沿って走行する
これらのポイントを意識して運転していれば、急ブレーキを避けられます。
カックンブレーキを回避して快適な走行を!
どんなに景色の良い道路をドライブしていても、みんなで楽しい会話をしながら車に乗っていても、ブレーキのたびにガクッガクッとなってしまっては乗り心地が悪くなります。
気分も盛り下がってしまいますし、人によっては車酔いを起こしてしまうかもしれません。
カックンブレーキがクセになってしまうと、同乗者に不快な思いをさせたり不安を駆り立てたりしてしまいます。
回避できるようしっかり練習をして快適なドライブを楽しんでください。