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パッドウェアインジケーターとは?足回りの異音が聞こえたときの対処法
2022年01月21日
車の足回りから、耳障りなキーキーという音が聞こえた場合は、パッドウェアインジケーターの警告音かもしれません。
と言っても、「パッドウェアインジケーター」という言葉を初めて聞いたという方も多いのではないでしょうか。
ここでは、パッドウェアインジケーターとは何なのか、また警告音がしたときの対処法などを紹介します。
パッドウェアインジケーターとは?
パッドウェアインジケーターとは、ブレーキパッドが摩耗している、つまり「ブレーキパッドが減ってきているから、早く交換しないとブレーキの効きが悪くなるよ」と教えてくれる金属部品です。
この部品はブレーキパッドに付いており、削れてしまったパッドと金属部分がこすれ合うことで「キーキー」や「ゴーゴー」という異音を発生させて、パッドが減っていることを知らせます。
ブレーキパッドがどれぐらい摩耗しているかは、普通の運転では知ることができません。摩耗が進めば、当然ですが、ブレーキが効かなくなるので大変危険です。
パッドウェアインジケーターは、その危険性を回避するための部品で、警告音を出すことでブレーキパッドの交換時期を教える、センサーのような役割をしています。
ブレーキパッドの交換時期について
ブレーキをかけるときにパッドウェアインジケーターが鳴るという症状が出た場合は、ブレーキパッドを交換する必要があります。
しかし、ブレーキパッドに限らず車の修理には手間がかかるため「できるだけ交換時期を延ばしたい」という方もいるかもしれません。
では、パッドウェアインジケーターが鳴った後のブレーキパッドの交換はどれぐらいのタイミングですればいいのか、性能と併せてチェックしておきましょう。
ブレーキパッドはどのぐらいで交換する?
結論から言うと、パッドウェアインジケーターの音が鳴るようになったら、ブレーキパッドはすぐに交換するのがベストです。
もちろん、警告音が鳴ったからと言って、すぐにブレーキが効かなくなることはありません。
しかし、パッドの摩耗度合いは、走り方(よく急ブレーキをかけるなど)や、メーカーによって変わるため、早めに交換しておくことが事故を防ぐポイントになります。
走行距離を目安にする
パッドウェアインジケーターの異音をはっきり認識できない、異音なのか判断できないという場合は、走行距離を目安にブレーキパッドを交換するのもおすすめです。
個人差はありますが、パッドの摩耗は1万kmで1mmと言われているので、たとえば5万km走行している車であれば5mm以上摩耗していると考えられます。
ブレーキパッドの厚みは新品の状態であれば10mm程度となっているため、5mmあれば十分と思うかもしれません。
しかし、すり減ったパッドは熱が発生しやすくなるので、摩耗しやすくなっています。
そのため、パッドの厚みが5mm以下になった場合は交換をしておく必要があるのです。
ブレーキパッドの交換費用について
ブレーキパッドの交換には、当然ですが費用がかかります。
車の修理としてはそれほど高い金額ではありませんが、それでも急に万単位の出費というのは負担になることもあるでしょう。
ここでは、交換費用の目安について紹介するので、数年ブレーキパッドを交換していない、走行距離が多いという方は予算の参考にしてみてください。
ブレーキパッド本体価格について
ブレーキパッドの本体価格は、車の車種や重量、パッドの性能、メーカーによって異なりますが、軽自動車であれば1セット7,000円、普通車で8,000円が目安になります。
ただし、高級車やスポーツカーのように大きいサイズのパッドを使っている車種の場合は15,000円を超えることもあります。
ブレーキパッド交換の工賃について
ブレーキパッドを交換するには工賃も必要となります。
交換は修理工場やディーラーなどで行いますが、価格は異なります。
修理工場の場合は軽自動車で5,000円〜6,000円、普通自動車で8,000円程度が目安で、ディーラーの場合はこれらの価格の1.5倍を目安にしてください。
パッドウェアインジケーターに関する注意点
ここでは、パッドウェアインジケーターの注意点について解説します。
パッドウェアインジケーターはずっと鳴り続けるわけではない
パッドウェアインジケーターは、しばらくの間はブレーキを踏む度に警告音を出してくれますが、ずっと鳴り続けるわけではありません。
警告音を放置した場合、鳴り始めから約1,000km走行した時点で鳴らなくなります。
この段階までくると、ディスクブレーキやローターが傷つけられてしまうため、修理・交換費用が高額になることもあるので注意してください。
パッドウェアインジケーターには種類がある
パッドウェアインジケーターは、機械式と電気式の2種類があります。
機械式というのは、ブレーキパッドがすり減ると、パッドの裏側に付いている金属とディスクがこすれて音を発生させる仕組みです。
一方、電気式はパッドに摩耗探知機が取り付けられており、パッドがすり減って探知機が断線されることで、インパネに警告灯が点灯するという仕組みです。
一般的に、国産車は機械式、外車は電気式を採用していますが、車種によっては搭載されていないものもあるため、事前にきちんと確認しておきましょう。
パッドウェアインジケーターは過信しすぎないこと!
パッドウェアインジケーターは、ブレーキパッドがすり減っていることを教えてくれるとても便利な機能ですが、サインが無いからといって、パッドのチェックを怠るのはNGです。
たとえパッドがすり減っているサインが無いとしても、ブレーキパッドはすり減っていくものなので、過信せず残量はこまめにチェックしましょう。
当社「株式会社クランツ」は、国産車・輸入車のブレーキパッドを製造・販売している会社です。
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