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車のブレーキパッドは何故サビる?サビたら交換した方が良いの?
2022年03月27日
車のブレーキの性能を左右する部品に、ブレーキパッドがあります。
小まめに走行する車では、あまりサビることはありませんが、走行頻度が低いとサビることがあります。
どうしてブレーキパッドやブレーキローターがサビるのか解説し、サビた場合の対処法についてまとめます。
ブレーキパッドはサビやすい部品
車の足元にあるブレーキ機構でも、目に見えやすい部品がブレーキローターです。
このブレーキローターを挟み込んで減速・停止させる部品がブレーキパッドです。
ブレーキローターは「銑鉄」という素材で作られることが多く、もともとサビやすい素材です。
また、ブレーキパッドも金属の粉を樹脂などで固めたものが一般的に使われます。
こちらも、サビやすい性質があるといえるでしょう。
ブレーキパッドで挟み込み摩擦を起こすことでブレーキを効かせる構造なので、どちらも無塗装です。
サビやすい部品が素材そのものの状態で露出している状態なので、水分が表面に着くと立った一晩でもサビが見られるようになります。
一度の走行でサビはほとんど取れる
表面にサビが発生しても、走行させブレーキを数回掛ければ摩擦により研磨されるためサビはほとんど取れてしまいます。
小まめに運転するという場合であれば、軽くサビていても問題ない場合が多くなります。
水濡れ後、数日程度でもサビが問題でブレーキ性能が低下することはありません。
1~2週間放置すると危険
走行頻度が低い車の中には、1週間に1度程度の走行だったり、それ以上長いスパンでの走行だったりするかもしれません。
このような頻度での運転の場合は、注意が必要です。
ブレーキパッドやブレーキローターがサビた状態で、1~2週間など長期間放置すると固着が起こる心配があります。
固着というのは、文字通り「固く付着する」ことです。
ブレーキパッドのサビとブレーキローターのサビがくっつき合い固着してしまうと、走行できなくなる危険があります。
固着により、車輪が回らなくなるためです。
万が一固着が起こってしまった場合には無理に走行しようとせずに、一度修理工場などにチェックしてもらう方が安全でしょう。
サビが起こりやすいシチュエーション
ブレーキパッドやブレーキローターがサビやすいシチュエーションについてチェックしてみましょう。
海沿いに住んでいる
海沿いは潮風の影響を受けるため、金属類がサビやすい環境となります。
台風が発生すると、海水が風に乗って雨と共に降り注ぐことがあるためとくにサビが起こりやすくなります。
海沿いをドライブしたときも、ボディーにも潮風が当たり塩分が残る可能性があるため、塩を落とす意味を込めて洗車すると良いでしょう。
融雪剤や凍結防止剤の影響
冬に凍結や積雪などを防止するために道路に融雪剤や凍結防止剤を撒くことがあります。
これらの中には塩分が含まれるため、融雪剤や凍結防止剤が散布された路面を走行し後は足回りを洗いましょう。
洗車後
洗車後は、ブレーキパッドやブレーキローターに水分が付着するため、サビやすくなります。
洗車後は、低速走行でブレーキを軽く数回踏み、ブレーキを乾かすようにしましょう。
雨上がりの走行も同じように通常の走行前にブレーキを乾かすための走行を実施すると良いでしょう。
サビを放置してしまったら
洗車後や雨上がりに走行せずに放置してしまった場合、それが数日程度なら、低速走行でブレーキを数回踏むようにすればサビは取れるでしょう。
ですが1週間以上放置してしまった場合はブレーキパッドやブレーキローターの研磨や交換が必要になる可能性が出てきます。
走行できないほどサビていたら
もし、ブレーキパッドとブレーキローターがサビ固着してしまい走行できない状態になっていたら、無理に動かすのはやめましょう。
早めに整備工場や修理工場などに連絡し、対応してもらいます。
走行できてもサビが気になる場合
走行可能でも、放置した期間が長くサビが気になる場合や、普段よりブレーキの効きが悪いと感じる場合もあるでしょう。
このような場合も、早めに整備工場や修理工場に持ち込み点検してもらいましょう。
浸水や水害に遭いサビた場合
近年、ゲリラ豪雨などにより車が浸水する被害が増えています。
また、川の増水などで水害が発生し、水に浸かる場合もあるでしょう。
このような場合は、サビ以外にも不具合が発生している可能性があるため、念のため整備工場や修理工場などで点検を受けましょう。
ブレーキパッドの交換費用
ブレーキパッドは、交換しても工賃込みで15,000円ほどが相場です。
ブレーキローターの研磨費用と工賃は1輪あたり7,000~10,000円ほどが相場です。
サビが酷く、交換になると4輪分だと70,000円程度掛かることがあります。
サビは放置せず、小まめに走行するか、錆びが気になった段階で点検してもらうようにしましょう。
まとめ
ブレーキパッドは、安全な走行に欠かせない部品です。
サビが発生しても、低速走行でブレーキを数回踏むといった対処でサビは落とせます。
ですが1週間以上サビたまま放置すると固着するなどのトラブルが発生する危険があります。
もし、このようなトラブルが発生してしまうと大変危険です。
なるべく早めに交換しましょう。
株式会社クランツでは、ブレーキパッドを取り扱っているので、ぜひご利用ください。