2022年08月29日

何らかの事情で、愛車を日本から海外に輸送したい方もいるでしょう。
そもそも個人で車の輸送はできるのでしょうか？
できるとしたら、どんな方法があり、どれくらいの金額が掛かるのでしょうか？

本記事では、大切な車を輸送する方法や輸送にかかる費用などを紹介していきます。
大切な愛車を海外へ輸送したい方必見です。

車は個人で海外へ輸送できる？

長期間の旅行や転勤などで海外へ行く際に、現地の交通手段として、車を輸送したい場合もあると思います。
車は個人で海外に輸送できます。

ただし、どこの国に輸送するのか、その国が発展途上国なのか先進国なのかなどで輸送費や車の変更箇所が違います。
もし発展途上国に車を輸送するのであれば、輸送費がかかっても日本から車を持ち込んだ方が安い場合が多いです。

注意すべきは車に故障箇所などが出た場合です。
発展途上国では部品が入手しにくい、時間がかかるなどのデメリットがあります。

先進国の場合、車が故障しても部品の入手は簡単なため、修理までの時間はそれほどかかりません。
注意すべきは、イギリスのように車などの輸入規制が厳しく、輸送費用もかなりかかる国がある点です。

この場合、日本から車を輸送するよりも現地で購入するほうが安い可能性があります。

それだけではなく、国によって車の規制は変わるため、交通ルールの覚え直しやライトの変更が必要になるかもしれません。
個人で車は輸送できますが、輸送先の国によってはさまざまなルールがあるため、必ず自分が行く国はどうなっているのかよく調べてください。

海外へ車を輸送する方法3つ

車を海外へ輸送する方法は大きく3つあります。

● 陸路
● 航送
● 空輸

日本は島国のため、海外に車を運ぶためには海を超えるために航送や空輸が必須です。
ただ、航送や空輸地に運ぶ手段として陸路を使う場合があります。
そのため、今回は3つの輸送方法について紹介します。

陸上を運ぶ陸路

陸路は主に、積載車やローダー車などを使用して陸上を運びます。
ただ、日本は島国であり海外へ運ぶためには海を渡る必要があるため最後まで陸路で運ぶのは不可能です。

しかし、航送や空輸先に自分で車を運ぶ方法もありますが、陸路で運んでもらう方法もあります。
海外への渡航方法などと併せて、検討してください。

自動車運搬船で海路を運ぶ航送

車を海外へ運ぶうえで最も、選ばれているのが海路を運ぶ航送です。
国内の移動であれば、人と車を同時に運ぶフェリーなどがあります。

しかし、海外に運ぶ場合は車専用の船、自動車運搬船で運びます。
人が乗るのは想定しておらず、できるだけ多く車を乗せるために各階層の天井は各自動車に合わせた高さに設定済みです。

日本からアメリカであれば航送で13日間程かかりますが、船は定期的に運行しているので何時届くのか時間が読みやすいです。
輸送コストが比較的安い部分もメリットになります。

飛行機で空路を運ぶ空輸

空輸では車を飛行機に乗せて空路を運びます。
日本ではあまり、利用される機会はありません。
空輸が使われるのは、競技用の車両やモーターショーへ出展するような車の場合、空輸が使われます。

空輸は到着希望日時を設定できるメリットがありますが、輸送コストはかなりかかります。
そのため、個人の車を海外へ輸送する際に選ぶにはコスト面があまり現実的ではありません。

車を海外へ運ぶ輸送費用

実際に車を海外へ運ぶ場合はどれくらいの費用がかかるのか紹介します。
車の輸送方法はさまざまですが、今回は多くの方が利用する搬送に絞っています。

輸送にかかる自動車運送税

これはどこの国でもかかるわけでは有りませんが、欧州など一部の国では車を輸送する際に自動車輸送税がかかります。
自動車運送税が高い国は、シンガポールです。
輸送する車の通関価格の20％の支払いが必要です。

欧州のほとんどの国では、10％程度の関税を支払わなければいけません。
また付加価値税の支払いが必要な場合があります。

輸送するための書類費用

人間が国外へ出る際にパスポートなどの書類が必要なように、車を輸送するためにはさまざまな書類が必要です。
必要な書類は主に以下の7つです。

● 自動車検査証
● 印鑑証明証
● 委任状
● 譲渡証
● 自動車賠償責任保険
● リサイクル預託券
● ナンバープレート（前後2枚）

輸送をお願いする場所によっては書類作業の代行をしてくれる場合があります。
コンパクトカーの場合は書類関係や通関代に約43,000円～、大型車の場合約46,000円～です。

車を海外へ運ぶための輸送費用

車を海外へ運ぶための輸送費用ですが、今回は多くの方が利用する航送に絞って紹介します。
コンパクトカーを輸送する場合は70,000円～、大型車を輸送する場合は100,000円～ほどかかります。

まとめ

個人でも車は海外へ輸送できます。
しかし、輸送先の国によっては、車を輸送するよりも現地で購入した方が安い場合もあります。

輸送を依頼する会社によっては書類などの難しい作業は代行も可能です。
どこの国に行くのかによって、本当に車を輸送するのか検討するようにしてください。