お役立ちコラムcolumn
column DETAILお役立ちコラム詳細
ブレーキパッド1mmで何キロ走れる?交換目安と自分でできるか解説
2023年02月25日
「ブレーキパッドを交換したいが、交換のタイミングがわからない」
「車検が近いけれどブレーキパッドが薄いと通らないのか気になる」
などブレーキパッドの交換についてお悩みの方はこの記事をお読みください。
ブレーキパッド1mmで何キロ走れるのか、車検を通るのはどのくらいの厚さなのかを解説します。
さらに後半で、費用を抑える工夫と併せて、ブレーキパッドを自分で交換できるのかについても解説します。
ぜひ最後までお読みくださいね。
ブレーキパッド1mmで何キロ走れる?
車種や走り方にもよりますが、一般的に「ブレーキパッド1mmで1万km走れる」と言われています。
ただ、ブレーキパッドが薄い状態で走行すると、ブレーキの効きが急に悪くなってしまう可能性があり非常に危険です。
通常は5年で5mm減ると言われていますが、車種や走行距離によっても大きく変わるため、適切な時期での新品交換が大切です。
ここからは、ブレーキパッドの厚みによる交換時期の目安を解説します。
ブレーキパッドの交換時期とは|1mmでは危ない!
「1mm以下になったら交換すればいいんだ」
こう思う方もいるかもしれませんが、非常に危険な考えです。
新品のブレーキパッドは、車種にもよりますが大体10mm程度あります。
1mm以下の状態は、いつブレーキが効かなくなり大事故となってもおかしくないと認識してください。
ブレーキパッドの厚みは、ホイールを外し、ブレーキキャリパーに取りつけられたブレーキパッドを目視して確認できます。
外側だけでなく内側もしっかり覗き込んでチェックしましょう。
2mm以下:部品が傷みブレーキの効きが悪くなる恐れも
ブレーキパッドが2mm以下になると、「キーキー」とする警告音やランプで教えてくれるようになっています。
この状態は、ブレーキパッドの摩材がなくなっており、ブレーキローターに損傷を与えかねません。
突然ブレーキの効きが悪くなり減速できなくなる恐れもあり、運転を続けるのは非常に危険です。
早急にブレーキパッドを交換しなければなりません。
3mm以下:交換するのに適した時期
ブレーキパッドが3mm以下になったら「交換の目安」と言われています。
ディーラーによっては、4mm以下で交換をすすめられるケースもあります。
いずれにしても、4mm以下になったら交換を検討するのがよいでしょう。
走り方や車種にもよりますが、ブレーキパッドは「約1万kmで1mm減る」が目安です。
走行距離も考慮して交換を検討しましょう。
5mm以下:まだ大丈夫だが次の車検で交換を
ブレーキパッドが5mm以下であれば、すぐに交換する必要はありません。
ただ、新品のブレーキパッドが10mmであると考えると、すでに半分以下になっているわけです。
次の車検時、もしくは次の点検時までに2万km以上走行するようであれば、今から交換に向けて時期や費用などを検討しておきましょう。
車検で引っかかる厚さとは?
結論として、ブレーキパッドの厚さで車検は引っかかりません。
車検では「ブレーキが正しく作動して止まれるか」を検査しており、ブレーキパッドの残量は測定していないためです。
機械でタイヤを回しブレーキを踏んで正常に作動さえすれば、たとえ1mm以下であっても検査は通過します。
ただし、車検を通ったと言って「残量が十分で安全」ではないので注意しましょう。
ブレーキパッドが薄くなっている場合、車検時に交換をすすめられるケースも多いです。
ブレーキパッドの交換費用の相場と安く済ませる工夫とは
ブレーキパッドの交換費用の相場は、以下の通りです。
普通車の場合、ブレーキパッド左右1セットで16,000円程度です。
車種やブレーキパッドの種類によって、本体価格、工賃ともに高額となるケースもあります。
車種 | 本体価格(左右1セット) | 工賃(左右1セット) |
軽自動車 | 6,000円~7,000円 | 6,000円~ |
普通車 | 8,000円~ | 6,000円~8,000円 |
ミニバン | 15,000円~ | 10,000円~ |
ブレーキパッド交換を安く済ませる方法はいくつかあります。
● カー用品店など複数業者から見積りをとる
● 車検時に一緒に交換する
● 自分でブレーキパッドを購入して交換する
● ブレーキパッドが消耗しないような運転をマスターする
費用を抑えたい方は、ぜひ実践してみるとよいでしょう。
ただし、自分でブレーキパッドを交換するのは注意が必要です。
ブレーキパッドの交換は自分でできる?
「費用を抑えたいから自分で交換すればいい」
そう思った方もいるかもしれませんが、結論としてはおすすめしません。
ブレーキパッドの交換を含む車の分解整備は、使用者本人もしくは国から認証を受けた指定工場のみが行うと、道路運行作業法に義務づけられています。
そのため、使用者である本人が自分の車のブレーキパッドを交換しても、法律上の問題はありません。
本職で整備士をやっている方や整備に自信のある方は、自分で交換をチャレンジしてもよいかもしれません。
ただし、ブレーキまわりは最重要保安部品であり、少しのミスが自分の命だけでなく周囲にも危険を及ぼします。
少しでも不安があるなら専門業者に依頼する方が望ましいです。
まとめ
「ブレーキパッド1mmで1万km走れる」とはいえ、1mm以下で走るのは極めて危険です。
3mm以下になったら交換しましょう。
また、個人での安易な交換は、自分の命だけでなく周囲にも危険を及ぼします。
ブレーキパッドの交換を検討される方は、30年以上の歴史をもつ「クランツ」にご相談ください。
外車・国産車問わずさまざまなメーカーに適合しているので、ブレーキパッドの交換を検討されている方はぜひ一度ご相談ください。