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車のオーバーヒート修理費用はいくら?原因・前兆・対処法も解説

2023年04月22日

「車がオーバーヒートしたら修理費用はいくらかかるの?」
「エンジンが過熱しすぎて、不調になった際の対処法を知りたい。」

上記のような悩みを抱えている方へ。
本記事では、オーバーヒートしたときの修理費用を解説します。
さらに、原因や対処法についても、詳しく掘り下げて紹介します。

愛車に長く乗るためにも、本記事を参考にして正しい知識を身につけましょう。

車のオーバーヒート修理費用はいくら?原因・前兆・対処法も解説

車がオーバーヒートした際の修理代は10万円が目安

車がオーバーヒートした際の修理費用を一覧にしました。
各部品の寿命・交換目安も解説しているので、ぜひ参考にしてください。

部品 修理費用相場 交換目安
冷却水 1,000~7,000円 2~3年
ラジエーター 10,000~100,000円 軽自動車 6~10年

乗用車 7~13年

ウォーターポンプ 15,000~80,000円 10年または100,000km
サーモスタット 5,000~20,000円
冷却用電動ファン 20,000~100,000円 壊れにくい
エンジンオイル 1,000~10,000円 5,000~15,000km

または6カ月~1年

エンジン 100,000~800,000円 10年または100,000km
ガスケット 15,000~100,000円

部品は経年劣化するので、定期的なメンテナンスを心がけましょう。

車がオーバーヒートする2つの原因

車がオーバーヒートする主な原因は以下の2つです。

・冷却システムの故障
・潤滑システムの故障

順番にそれぞれ詳しく解説します。

①冷却システムの故障

車がオーバーヒートする原因として、冷却システムの故障・不具合が考えられます。
冷却系の主な故障・不具合を以下にピックアップしました。

・冷却水が減っている
・サーモスタットの故障
・ラジエーターの故障
・ウォーターポンプの破損
・冷却用電動ファンの故障

チェックポイントを把握しておくと、トラブルを未然に回避できます。
定期的なメンテナンスを必ず行いましょう。

②潤滑システムの故障

車がオーバーヒートするもう一つの原因は、潤滑システムの故障です。
エンジンオイルの定期的な交換を怠ると、以下の症状によりエンジンの不具合が発生します。

・部品が摩擦を起こし歪みが生じる
・冷却ができなくなる
・サビと腐食が発生する

オイルが劣化すると各部品の潤滑が悪くなり、深刻なダメージを引き起こします。
オイル交換は定期的に実施して、コンディションを良好に保ちましょう。

車がオーバーヒートする前兆を知ると修理を回避できる

オーバーヒートが起きる前兆は水温計からも読み取れます。
以下の一覧表を参考にしてください。

マーク・温度 エンジンの状態
Hマークに針がよっている オーバーヒート気味
95℃前後
Hマークを超えている オーバーヒートしている可能性が高い
95~115℃を超えている

メータパネルに水温計のマークが表示される場合は、以下の一覧表を参考にしてください。

マーク・温度 エンジンの状態
青色や緑 エンジン冷却水が低温になっている

消えない場合は、異常がある可能性が高いので要注意

赤色 オーバーヒート気味

オーバーヒートの具体的な前兆は、以下の3段階に分けられます。

1.初期症状
2.中期症状
3.末期症状

前兆を把握し、迅速な対応で修理を回避しましょう。
それぞれについて詳しく解説します。

①初期症状|異音や臭い

オーバーヒートの初期症状を以下にピックアップしました。

・水温計の針がHよりになる
・あまりスピードが上がらない
・アクセルを踏むと音が鳴る
・冷却水の甘い臭いがする
・エンジンルームから臭いがする

この時点で適切に対処できていると、車へのダメージは最小限で抑えられます。
余計な修理費用もかかりません。

②中期症状|水温計やエンジンルームの異常

中期症状の特徴を以下にまとめました。

・水温計の針がHを超える
・エンジンのかかりが悪い
・エンジンルームから水蒸気が出ている

中期症状で気づかなければダメージが進行し、多額の費用がかかる可能性があります。
エンジンが故障してしまう前に、なるべく早く点検しましょう。

③末期症状|エンジン停止

末期症状になると以下のように、危険な状態が現れます。

エンジンの症状 回転数が安定しない

アイドリングができない

異音がする

エンジンの停止

水温計の症状 表示がおかしい
ボンネットの症状 焦げた臭いがする

煙が出る

エンジンが故障してしまうと、高額な修理費用が必要です。
すぐに専門の業者に連絡しましょう。

車がオーバーヒートした際の対処法で修理代は変わる

走行中に車がオーバーヒートしてしまった際の対処法を、以下の一覧表にまとめました。

対処法 注意するポイント
安全な場所に車を停める 日なたを避ける
水温計がHを超えていない場合、アイドリング状態で様子を見る 水温が下がった場合、走行可能

ただしすぐに業者に点検してもらう

水温が下がらない場合、エンジンを完全に切り業者に連絡する

ボンネットを開けてエンジンを冷やす やけどに注意
各冷却装置を確認する 専門的な知識が必要

冷却水不足の場合、補充すると解決する可能性がある

知識が乏しい場合や自信がないときは、すぐ業者に連絡を入れましょう。
対処を誤ると状況が悪化する可能性があります。

以下の場合は、買い換えも検討しましょう。

・登録してから10年以上経過している
・走行距離が長い

乗り続けるべきか・買い換えるべきかよく検討してください。

まとめ

車がオーバーヒートすると、高額な修理代を支払わなければなりません。
トラブルを避けるためには、日頃から車の状態を把握する必要があります。

そのためにも、定期的なメンテナンスを欠かさないようにしてください。
愛車をいつもベストな状態に保ち、少しでも長く乗れるように心がけましょう。
少しでも異常を感じたらすぐ業者に相談してください。

本記事が参考になれば幸いです。

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