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並行輸入車とは?正規と並行の違い メリットとデメリットを解説!
2023年06月14日
海外メーカーの車を購入しようと検討するとき、気にすべきポイントがあります。
それは、購入予定の車がどのようなルートで輸入されているかです。
この記事では、海外メーカーの車を購入しようと検討している方が抱える「輸入車の違いって何?」「レアな車を安全に買いたいけれどどうしたらいいかわからない」などのお悩みを解決します。
記事を読み終えると、並行輸入車と正規輸入車の違いだけでなく、それぞれのメリットとデメリットを理解できます。
並行輸入車とはどういう車なのか
並行輸入車とは、輸入ルートが非正規の車です。
そして、並行輸入車とは違ったルートで購入できるのが正規輸入車です。
具体的には、以下の表をご覧ください。
海外の代理店 | 日本の代理店 | |
正規輸入車 | 契約の輸入代理店 | 正規ディーラー |
並行輸入車 | 海外の自動車販売店 | 輸入車販売店 |
では、それぞれの細かい違いについて紹介します。
1.並行輸入車|輸入車販売店で購入できる
並行輸入車は、法的な定めから決まった用語ではありません。
一般的な解釈は以下の通りです。
JAIA(日本自動車輸入組合):輸入先が海外のディーラーなどを介して購入できる車
NALTEC(独立行政法人自動車技術総合機構):未登録の自動車で個人的に輸入した車
そのため、並行輸入車では特定の車種やメーカーなどを絞らずに購入ができます。
また、海外でしか入手できない限定の車両も日本で購入できる点も魅力です。
2.正規輸入車|正規ディーラーで購入できる
正規輸入車を取り扱っている販売店では、海外メーカー側が「日本で売っていい」と許可した車が販売されています。
言い換えるなら、輸入車を日本で売るため、海外の代理店に直接の取引をした車のみ購入ができるのです。
そのため、車種やメーカーなどが限定される傾向にあります。
選べる車種に限りがあるものの、保険の加入やアフターサポートなども充実しているため、安心できる点が特徴です。
並行輸入車を選ぶポイントとは?
並行輸入車は、販売ルートの違いから「珍しい車が買える」や「保険加入ができない」など、メリットとデメリットがあります。
ここでは、購入する前に押さえておきたいポイントも含めて並行輸入車について深堀します。
1.メリット|入手が難しい輸入車を買える
日本にある海外メーカーで販売されていない珍しい車が購入できる点が並行輸入車のメリットです。
先述の通り、正規輸入車の場合は車種やメーカーが限定されてしまいます。
しかし、並行輸入車の場合、正規輸入車のような縛りがないため、車種や仕様だけでなくグレードも自分で決められます。
正規の代理店で取り扱っていない車が欲しい場合は、並行輸入車を検討しましょう。
また、円高のタイミングに購入すれば安く入手できる可能性があります。
そのため、「他人が乗っていないレアな車が欲しい」「できるだけ安く買いたい」といった方に最適です。
2.デメリット|メンテナンス面で不利になる
並行輸入車のデメリットは、修理やメンテナンスにおいて手間がかかる点です。
正規の代理店で取り扱いがあれば、部品の在庫を期待できます。
しかし、部品を取り扱っていない場合は、デメリットとなる可能性もあります。
また、修理や整備の対応ができる業者が限定されてしまう点もあります。
もし、修理業者側で部品の在庫がなければ、海外から輸入しなくてはなりません。
その際、輸送費がかかる点からコストが高くなる可能性もあります。
それだけでなく、車両保険などに加入ができない場合もあります。
仮に加入できても高額になるかもしれないため注意が必要です。
また、車の購入費用以外にかかる費用が高い点もデメリットです。
購入金額が、為替レートの関係で安く入手できる可能性があります。
しかし、輸送費用や排出ガスの検査費用、公道を走るための改造や整備の費用がかかる点から結果的にコストが高額となる可能性があります。
並行輸入車を買う前に、メンテナンスや修理をしてくれる業者を事前に探すことも大切です。
3.解説|車検証の型式で並行輸入を見分ける
購入予定の輸入車がどのルートで輸入されているかを業者に頼らず見極めるポイントが3つあります。
車検証の型式:型式は「不明」もしくは「英数字」で表記されている
取扱説明書:外国語で記載されている
メーターの表示:マイルで走行距離が表示されている
そもそも並行輸入車自体が、日本の公道で走るのを想定して売られていないため、至るところの表示が外国語になっています。
つまり、日本語に翻訳されている物があれば、並行輸入車である確率が高い傾向にあります。
4.補足|購入する方法が2つある
並行輸入車を購入する方法は「個人輸入」か「輸入代行サービスの利用」の2つです。
個人輸入の場合、自身の手元に届くまでの手続きをすべて担う必要があり、初心者には不向きです。
輸入代行サービスの場合、業者が代わりにすべての手続きを担ってくれます。
正規輸入車を購入する感覚に近く、手間なく購入できます。
どちらの方法でも、新車だけでなく新古車や中古車なども選べるため、保証関係の確認をしたうえで購入を検討しましょう。
まとめ
並行輸入車と正規輸入車の違いやメリットとデメリットについて解説しました。
並行輸入車は珍しい車が欲しい方に向いている輸入車です。
しかし、輸送費などの点から高コストになる可能性があります。
また、事故や故障で修理が必要になる場合も費用が高くなってしまう可能性もあります。
トラブルとリスクを把握し、修理などの対応ができる業者を事前に探したうえで購入を検討しましょう。