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ブレーキディスクが赤くなる原因とは?赤くならないための対策も紹介
2023年06月07日
ブレーキディスクは、スピードの出し過ぎやブレーキを長時間使用し続けることで赤くなる場合があります。
摩擦熱により、ブレーキディスクの温度が上昇するためです。
しかし、一般的には赤くなるほど温度が上昇するケースは少ないため、日頃から運転やメンテナンスに注意することで防げます。
ブレーキが赤い状態だと、制動力の低下を招く可能性が高いためとても危険です。
安全に走行するためにもスピードを出し過ぎないなど、基本的な対応が必要です。
今回は、ブレーキディスクが赤くなる原因と対策を中心に解説します。
ブレーキディスクを赤くしないための対策を知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
【原因解説】ブレーキディスクが赤くなる?
フットブレーキを長い時間使ったり、速度が高い状態で強くブレーキをかけたりすると、摩擦によって高熱が発生します。
ブレーキパッドの放熱が追いつかない状態だと、ブレーキディスクが冷却しにくくなるため赤みを帯びた状態になってしまいます。
その状態のまま放置すると制動力が低下し、事故を引き起こす可能性があるためとても危険です。
ブレーキディスクの赤みを発生させないようにするには、安全な走行を心がける必要があります。
具体的な原因は次の通りです。
1.スピードの出し過ぎ
2.錆びついている(主にブレーキディスクやその周辺)
ここでは、それぞれの原因について解説します。
1.スピードの出し過ぎや下り坂の走行
ブレーキディスクが高温になると赤くなってしまいます。
一般的には、サーキットで走らせているスポーツカーなどにみられる減少です。
公道などではこのような状態になる可能性は低いものの、やはり長時間ブレーキを踏むことで起こる可能性があります。
そのため、下り坂の走行をできる限り避けるか、スピードを抑えながら減速して走らせましょう。
赤い状態では、ブレーキの制動に影響を及ぼす場合もあります。
摩擦熱によってブレーキが効きにくい状態のため、とても危険です。
日頃から安全運転を心がけましょう。
2.錆びついている
ブレーキディスクの錆びつきも、赤くなってしまう原因の1つです。
特に天候の悪い日が続くと、雨や雪の水分によって錆びる現象が進みやすいとされています。
鉄の素材によっては耐腐食性が低いため、たった一晩で赤くなる場合もあります。
しかし、ブレーキの錆を予防するために、潤滑スプレーを使用するのは危険です。
錆が発生したら、長期間放置しないように心がけ、早めに修理・点検・交換などを依頼しましょう。
【注意解説】赤い状態は危険!
ブレーキディスクが赤くなると、極度に高くなった摩擦熱によって次のような現象が発生します。
1.ブレーキが効かない
2.故障などのトラブルが発生する
この章では、それぞれの現象について解説します。
愛車の故障を未然に防ぐため、トラブルについて知っておきましょう。
1.ブレーキが効かない
ブレーキディスクが高温を帯びると、ブレーキの制動に影響を及ぼす場合もあります。
ブレーキの効きが悪くなってしまうため、車を停止させにくい可能性があり、とても危険な状態です。
万が一赤い状態になっていたら、無理な走行は控えてください。
路肩に停車させてから、ブレーキの温度を下げるようにしましょう。
下り坂を走行するタイミングでエンジンブレーキを活用するか、あらかじめ減速して走行するかが大切です。
ブレーキのかかり方に少しでも不具合を感じたら、ブレーキディスクの様子を確認して赤くなっていないか確認しましょう。
2.故障などのトラブル
ブレーキディスクの摩擦熱による赤みを放置しておくと、最悪の場合は事故につながる恐れがあります。
タイヤ内部にもブレーキの高熱が響いて、発火する可能性もあります。
ブレーキの周辺が固着してしまうと、赤くなるだけではなく故障の原因にもなりかねません。
そのため、日頃から車両全体の状態を入念に確認する必要があります。
最悪の事態を防ぐためには、減速走行やブレーキオイルの交換なども大切です。
万が一不具合を発見したら、自動車整備工場で点検をしてもらいましょう。
【対策解説】ブレーキディスクを赤くしない方法
ブレーキディスクの赤みを抑えるためには、次の2つのような対策が必要です。
1.安全運転(減速走行、エンジンブレーキの使用など)
2.定期的な点検・整備
この章では、それぞれの対策について解説します。
愛車の安全を保つために、ぜひ確認してください。
1.安全運転
一般的に、安全運転の心がけが大切です。
走行速度を抑えて走行すると、ブレーキに負担をかけにくくできます。
また、緊急なタイミング以外では、極力ブレーキを踏まないよう心がけることも大切です。
フットブレーキを踏む回数を減らすメリットは、摩擦熱が起きにくくなるため赤くなる現象やブレーキの摩耗を抑えられる点です。
また、エンジンブレーキを活用すると、摩擦熱を抑えられます。
合わせて、フェード現象の予防をするよう心がけることも大切です。
ブレーキは車の安全に直結します。
ブレーキに負担をかけ過ぎないように、無理のない安全運転を心がけブレーキディスクの劣化を防ぐ必要があります。
2.定期的な点検・整備
定期的な点検や整備で、ブレーキの状態を確認してもらうことが重要です。
具体的に点検してもらうポイント
・ブレーキの状態に異常がない
・ブレーキ周辺の具合に異常があったら修理を依頼する
日常的に車の状態をこまめにチェックして異常がないか確かめるのもドライバーの基本姿勢です。
車両に問題がなければ、事故防止につながります。
走行前に車両から異音や不自然な振動がないか十分に確かめてから、車を動かしましょう。
まとめ
ブレーキディスクとパッドの摩擦熱が熱容量をオーバーすると、ディスクが赤くなってしまいます。
赤い状態のままではブレーキの効きが悪くなることから、最悪の場合は交通事故になりかねません。
日頃から車の状態をチェックする習慣も大切です。
基本的には、下り坂や高速道路で減速が必要になった際には、エンジンブレーキを活用することで、摩擦熱を最小限に抑えられます。
できる限り低速走行を心がけて、愛車のブレーキディスクを酷使しないように安全運転を心がけましょう。